仮想通貨で使われるブロックチェーン技術を使った『デジタル競走馬』が人気を集めています。NFTと呼ばれるデジタル資産として保有できることと、レース結果のパフォーマンスなどによっては高値で売買されることが魅力です。
過去にはおよそ1350万円もの値がついたほど人気のあるデジタル競走馬について、詳しく説明します。
仮想通貨で利用されているブロックチェーン技術を使ったゲームはいくつもありますが、『ZED RUN(https://zed.run/)』が提供するデジタル競走馬サービスが人気を集めています。
これは仮想通貨で使われるブロックチェーン技術を利用したサービスで、デジタル競走馬を購入し、レースに参加させて勝てば賞金がもらえるというゲームです。
人気の理由として、このデジタル競走馬はデジタル資産(NFT)として売買できることが挙げられます。2019年のサービス開始時に30ドル程度の馬が、今では12万5000ドルで取引されている例もあります。
デジタル競走馬はZED RUNのサイト内で購入できますが、2021年5月時点では完売しています。しかし、NFTのデジタルアイテムが売買できるサイト『opensea.io』でも入手できます。
デジタル競走馬を購入したら、繁殖によってあらたな競走馬を増やすことができますし、親の血統によっては強い馬が生まれることもあります。
ただし2021年5月時点ではそのブリーフィング機能は停止しています。近いうちに再開されるそうなので、強い競走馬が誕生したら高値で売却できるかもしれません。
まずZED RUNで遊べるデジタル競走馬は、NFTというデジタル資産として保有できる点が魅力となります。
NFTは芸術作品などが売買されるデジタルアイテムですが、ブロックチェーン技術を使うことで所有者の記録が残るのが特徴です。
そしてデジタル競走馬は繁殖(ブリーフィング)によって血統を受け継ぐ競走馬をあらたに生み出せることも魅力のひとつです。
生み出されたデジタル競走馬は、次のような要素でその価値が決まります。
オスのデジタル競走馬がいれば月に7回、メスのデジタル競走馬がいれば月に2回繁殖することができます。
ZED RUNでは分単位のスケジュールでレースが開催されています。1レース12頭で行われ、参加受け付けを開始してから先着12頭が決まれば、そこで受け付けは終了します。
レースに参加するには数ドルから数十ドルの参加費を支払います。その参加費がプールされ、成績が3位までの競走馬に賞金が支払われる仕組みです。
たまに参加費が無料のレースもありますが、こちらも成績が3位までは賞金が出ます。たとえば2021年5月10日に開催された「Saint Petersburg Grand Snowfall」という参加費無料のレースでは、賞金は次のようになっていました。
1位 23.92ドル
2位 9.96ドル
3位 5.58ドル
無料で参加できるレースとしては、結構な額の賞金が支払われます。
デジタル競走馬はそれぞれ特性が異なります。どのくらいの距離が適するのか、先行型か追い上げ型かはレースに参加させてみないとわかりません。何度も検証し適切にレース選びをすることで、勝てるようになるのもこのデジタル競走馬の魅力と言えるでしょう。
ZED RUNのデジタル競走馬では、支払いは仮想通貨のイーサリアム(Ethereum)で行います。競走馬の購入もレースへの参加や賞金の受け取りも、イーサリアムでやり取りされるということです。
ここでひとつ注意すべきことがあります。
仮想通貨のイーサリアムは取引が成立する際に、「ガス代」と呼ばれる手数料がかかります。競走馬を購入したりレースに参加したりする際には、このガス代として数百円の手数料がかかる点には注意が必要です。
ブロックチェーン技術を利用したゲームは今後も増えると思いますが、ZED RUNが提供するデジタル競走馬はその特性をうまく利用しているように思います。
ブリーフィングや血統、遺伝といったものがブロックチェーンによって継承され、時に変異種も生まれることで強い競走馬が生まれます。さらにレース結果を残すことで価値が高めることなど、楽しめる要素が多いゲームと言えるでしょう。
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